自然の「道」も整備・舗装されて「道路」になります。
それは大規模な資材と労働力を必要としますから、国家権力の強大な力を必要とします。
古代文明の王権国家が成立して、軍事目的や、王権力の示威高揚、また国力増強のための支配圏地域のインフラ整備拡充等のために、強大な権力の発動によって成し遂げられる事業でした。
古代エジプト国家は、ピラミッドの建設のために資材運搬用の石畳の道を整備しました。
中国では紀元前1100年代以降に、大規模な街道を石畳で整備しました。
インカ文明では、アンデス山脈を伝って街道を拡張させました。
マヤ文明はヨーロッパによる新世界発見以前にメキシコで石畳の道路網を整備していました。
西暦300年頃には、ローマ帝国が、多数の重量馬車(荷馬車、戦車等)の通行を可能にする歴史上初めてアスファルト舗装によるローマ街道をヨーロッパおよび北アフリカで整備しました。
古代ローマ帝国の道路整備は、軍事目的で領土拡大に貢献し、繁栄に大きく寄与する一方、その道路補修費も膨れあがり、衰退滅亡する要因にもなったといわれています。
また、商業の発達で、地域あるいは国家間の交易のための「道路」整備も盛んになり、人的・物的交流を促進する、グローバルな人類社会の発展に、「道路」は大きな役割を担うようになります。世界史ではシルクロードが代表的な例です。
産業革命で、蒸気機関車が登場して鉄道が開発されました。陸上輸送手段として、鉄道が道路と併用で、相互に補完するように発展します。
現代では、世界のほとんどの国で、道路輸送が最もよく使われる輸送手段となっています。さらに先進国社会の自家用車所有のモータリーゼーション(自動車が大衆に広く普及し、生活必需品化する現象のこと)の高まりで、「道路」は一般大衆にとっても、生活上で必要不可欠なものになっています。
しかしながら、それは過密で事故の多発のような現代社会的な問題も多く現出して、拡大してきて、それに応じた交通安全と渋滞の解消等のためのきめ細かな社会的なルールの必要性も高まっています。
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